茶園再生管理

「茶園再生管理プロジェクト」

プロジェクト発足のきっかけは

2006年秋、クラブ定例会に集まったお茶好きな仲間の中に、お茶の知識を深めたり、出来上がったお茶を味わうだけでなく、 お茶の栽培にも興味があり、茶園の仕事も勉強したいという仲間がいた。
一方、全国的に茶業従事者の高齢化や後継者不足が深刻な問題になっている。茶産地静岡でも 後継者不足等から放置される茶園の問題が広がっている。お茶の名産地であり、市内の主要農業である茶業が盛んな藤枝市でも、 しかも多くの市民が憩いのために訪れる蓮華寺池公園の散策遊歩道に面した茶園が放置茶園となっていた。 藤枝の主要農産物であるお茶が景観を害することになっているのは、お茶の愛好家でもあり、 茶業の持続的な発展を願う我々にとってあまりに悲しいことである。
そこで、「放置茶園を借りて茶の栽培を行い、少しでも放置茶園を少なくしたい。」「地域の環境保全・美化に役立てたい。」 「お茶の栽培も勉強したい。」と志を持ち、この蓮華寺池公園の散策遊歩道にある放置茶園を管理し、茶園の再生に取り組むプロジェクトを始めた。

昨年のお茶摘み

蓮華寺池公園は、多くの人が訪れるため、茶園再生活動は、多くの市民の目に留まり、茶業を取り巻く現状を認識してもらい、 お茶に関心を持ってもらうことができる。2008年4月29日ゴールデンウィークの新芽のお茶摘みでは、蓮華寺池公園が藤まつり期間中ということもあり、 多くの市民の目に触れた。中には自分も体験をしてみたいという人もいて、一緒に参加してもらった。 日ごろ経験できないお茶摘みを体験してもらい、放置茶園に関心をもってもらうイベントとしても成功した。 また、若い世代にも地域の産業を知ってもらうために、このお茶摘みには、焼津水産高校の生徒や静岡県立大学の大学生にも参加してもらった。 手摘み作業は思ったよりも捗らず一日かけてようやく約90kgのお茶を収穫することができた。栽培の苦悩や喜びを共に体験してもらった。

これまでの活動成果は

放置されて蓮華寺池公園の外観を害していた放置茶園も、枯れ草・草木の除去、茶の木の整備を行い管理することで、 蓮華寺池公園の景観の悪化を防ぐことに成功した。草木・枯れ草等で覆われて伸び放題であった茶園も見事に茶園らしくなった。
一方、素人集団ではあるが、放置茶園の拡大を食い止める一助にもなり、放置茶園から茶園を再生するノウハウも習得し、 茶工場の協力も得て、収穫したお茶を仕上げ茶にすることができた。
また、管理茶園の西側を下ったところにある鬼岩寺で5月3日から5日にかけて催された「茶の香ロード」に参加し、 多くの市民に管理茶園で摘んだお茶を原料に製茶したお茶を飲んでもらい、再生茶園プロジェクトの理解と、茶産地藤枝のお茶を再認識してもらった。
茶園再生管理プロジェクトは、放置茶園を再生・管理し、茶を生産するというプロセスで一過性のものではなく、継続性を持った事業であり、継続して事業を行ってことが重要であると感じている。

放置茶園とは

普段目にする茶園は、人の手が入れられて管理されているので、大変美しい景色をかもし出している。 特にここ静岡県は、小さな茶畑から延々と広がる茶畑も少し足を伸ばせば見ることができる。ところが、お茶の木は1年管理しないと勝手にぼさぼさ伸びて、草や木も茶の木の間にどんどん生えて来てしまい、 雑木林と化してしまう。次の写真の左が1年放置された茶園。右が整備した後の同じ茶園。
放置茶園
管理茶園